「私もそうでした」…その一言が危険な理由

こんにちは。
20年間、アダルトチルドレンや
うつ・パニック障害を乗り越えてきた
心理カウンセラー講師の小林大恕(ひろゆき)です。

実は私も、
駆け出しのころに
「自分の話をしすぎてしまった」
経験があります。

クライアントさんが話している途中に、
「僕も昔こんなことがあってね…」
なんて話し出してしまったことがあるんです。

そのとき相手は
笑顔で聞いてくれていましたが、

あとでアンケートを見たら
「先生の体験は参考になったけれど、
もっと自分のことを話したかった」
と書かれていました。

ハッとしました・・・

もちろん、自分の話をすること自体が
悪いわけではありません。

例えば、
・「私もそうでした」と安心してもらえる
・経験をシェアして参考にしてもらえる
・「乗り越えられるんだ」と希望を持ってもらえる

こんなふうに、
いい効果もあるのです。

でも反対に、
・相手の話したい気持ちを遮ってしまう
・相談の時間を削ってしまう
・聞かれてもいないアドバイスをしてしまう

そうなると、

せっかくのカウンセリングが
台無しになってしまいます。

私自身、何度か「失敗したなあ」
と思う経験を重ねて、
やっと気づいたんです。

それは、、、


「自分の話は必要なときだけにする」
ということ。

今はこんなふうに
意識しています。

・基本は自分の話はしない
・話すときは短くシンプルに
・「少し私の話をしてもいいですか?」と確認する
・話したからといって、無理にアドバイスにつなげない

するとどうでしょう。
クライアントさんから
「先生の話が参考になりました」
だけじゃなく、

「今日は自分のことを
たくさん話せてスッキリしました」
といわれることが増えたのです。

結局のところ、
カウンセリングの主役は
クライアントさん
です

自分の話は、
相手にとって意味があるときだけ

そっと添える
スパイスみたいなもの
なんですよね。

もし迷ったときは、
こんなふうに聞いてみることも
いいかもしれません

「私の話、長すぎませんでしたか?」
「この続きを聞きたいですか?」

そうやって相手に委ねれば、
自然といい距離感が
保てるようになります。

自分の話をするのも悪くないのですが、
やりすぎると
ただのおせっかいになります

このバランスを意識していくと、
カウンセリングがもっとイキイキして
クライアントさん癒しになると思います。

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